MUSIC STEADY 1981年12月号

  • 1981年12月
原めぐみ 夢みるポップ・ギャル

MUSIC STEADY 1981.2

 昨年「ボーイ・ハント」でレコード・デビューした原めぐみが、約1年振りに新曲を出した。「見つめあう恋」がそれで、ヒット・ポップス・マニアだったら泣いて喜びそうな選曲だ。オリジナルはイギリスのハーマンズ・ハーミッツ。70年代にはいってカーペンターズもリバイバル・ヒットさせた名曲だ。
 デビューしてから1年以上たつが、その間TVのリポーターやアシスタントとして活躍、現在でもTVKのコアフュール620≠ニいう番組のアシスタント、山陽放送と福井放送でDJもこなしているという。まだ一般的には知られていない彼女。横浜生まれの20歳。射手座。かつて東大アイドル・プロデュース研究会、第一号グラフィティ・ギャルに選ばれたこともあるという、キュートでスポーティな現代っ子だ。
 子供の頃は、クラッシクと歌謡曲を聞いていたという。特に天地真理が好きだったそうだ。高校1年の時、荒井由美(現在の松任谷由美)を聞いてショックを受け、それ以来、尾崎亜美等のニュー・ミュージックを聞くようになった。その頃はまだ洋楽に馴染んでいなかったが、コニー・フランシスを聞いてから、すんなり外国のヒット・ポップスにはいり込め、好きになったという。
 「歌詞や曲調がシンプルで、さわやかな明るい感じの曲が好き。しめったのはきらい」という。現在では、コニー・フランシスに代表される60sサウンドが大好きという。サウンドの方も、これまたポップス・マニアがニヤッとしそうなニュー・ウォール・オブ・サウンド・オーケストラ≠ネるバックで厚みのあるスペクター・サウンドを踏襲したものだ。彼女の歌い方には若干幼さが残っているという感じだが、彼女の言う所のさわやかで明るく、楽しいフンイキは十二分に表れている。
 LPの予定もあるそうで、詞も書きためているということだ。「60sもので、まだ誰にもカバーされていないような曲も歌っていきたい。フランス・ギャルなんていう人の曲でいいのあるのよね」と楽しそうに語るところは、さしづめ夢みるポップス人形≠ニいったフンイキだ。
 「同世代の人達に、もっと60年代のいい音楽を聞いてもらいたいし、それでいて私自身も知ってもらいたい」と熱意の程度を語る彼女。溌剌とした若さを持つ原めぐみの今後が楽しみだ。
(MUSIC STEADY 1981.12月号より)

megu-fan's eye

「東大アイドル・プロデュース研究会 第一号グラフィティ・ギャル」なんでしょうね、これは。私、知りませんでしたよ。情報をお持ちの方 megu-fan にメールなどいただけると嬉しいです。当時の東大生諸君、よろしく。
それにしても天地真理が好きだったって?私が最初に買ったレコードも真理ちゃんかもしれないです。

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